木曜日, 2月 23, 2006

はじうお。人向け特別企画2

新しくソーサリアにやってきた諸君、ご機嫌はいかがじゃろか?
私はパイレミン。書と人と物語を愛するじー様じゃ。

本の悪魔と人は言う。
その通り、私は書物と言う悪魔に魂囚われ、他の人の魂をも悪魔に売り渡す大罪人。
今日もその辺の若者の魂を書の世界に引き釣り込もうと思案しておった所なんじゃよ。



「ラスランディア」
「まぁ聞けや」
珍しくキャプテンが小屋の外で女性を相手にウィスキーを呑んでいた。
「俺の手足がぴんぴんで、まだ陸の上しか歩いた事が無かった頃の話だ」
「随分昔の事ですのね」
「そう、じいさんがまだ生きてた頃、遠い昔だ」
何かを懐かしむような彼の目を見つめながら、女性が問いかける
「そのラスランディアと言う方は?」
「じいさんの船に忍び込んで、どこか他の島に行こうとしたらしい。
案の定海は大荒れ、マストは吹き飛ばされる、舵は折れる」
「それで…古いしきたりに則って彼女を放り投げたのね」
「魔女を船に乗せて再び陸を見た船は無い。
穢れた魂は海で綺麗に洗い流してもらうもんだ」
「それで彼女は?」
「聞けば海の水に洗われて、潮に導かれ、このバッカニアーズ・デンに流れ着いたんだと
彼女は綺麗に真っ白な体になり…哀れな事に…」
「死なない体になったのね」
「そう、海は奴の魔性を洗い流すのではなく、人の心を洗い流しちまった!」
「きっと船乗りたちがひどい事をしたからよ。それで彼女は人の心を失ってしまったんだわ」
「どうだろかねぇ。
船の底で船員捕まえて呪いの研究して、
それで船員が足りなくなって船が沈没したら笑えねぇ。
既に奴の魂はバルロンの傍らにあったんじゃねぇかね」
「それで彼女はこの島に住み着いたのね」
「住み着いて、若いバカな連中の生気を吸って生きてると言う」
「ことによると、今もその辺りを歩いているかもしれませんね」
「ことによると、誰かと酒を酌み交わしているかもしれんな!」

彼女は長い長い爪と白い顔を露にし、私の古い友人に襲い掛かった。
彼は腰から古びた年代物のシミターを抜き、彼女に「麻痺」のスペシャルムーブを仕掛ける。
私はインビジビリティーの魔法を解き、悪魔特効のスペルブックを片手に
マインドブラストとエナジーボルトを放った。立て続けに。
「おやすみラスランディア。私の叔母よ!」
キャプテンは祖父の残した悪魔特効の真っ青なシミターでダブルストライクを放ち、
ラスランディアを十文字に切り裂いた。
おまけ:
なんだなんだ! 今赤い40P本なんてレア本入手できるクエストあるのかっ!
言えよ! 言ってくれよ! 速攻集めるがな! 死ぬほど集めちゃいますがな!
このデーモン革装丁の本、一冊目にはこの物語を書いた。Celaenoにでも置いておく事にしよう!